第一話 はじめての恋の病

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  ゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゚ 「授業中に寝るだけならまだしも鼻唄まで歌っちゃうなんて、さすが雛だよね」 「寝言じゃなくて、鼻唄っていうのが雛らしいっていうか」 「よっぽど楽しい夢を見てたんだろうねー」 「どんだけ熟睡してんだよ、ほんとに」 「先生も可哀想だよねー」 「自分の授業中にあんなに気持ちよさそうに寝られたらショックだよなぁ」 ……もう、かんべんしてください。 二時限目の英語の時間から、昼休みの今までずーっとからかわれつづけて、あたしはもうぐったりしていた。 カバンの中から出したお弁当箱を開く気にもなれずに、机のまわりで笑うみんなにため息をつく。
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