最終話 最後の恋の病

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  「まだ好きなんでしょ? 大ちゃんの事」 ベッドの真ん中で寝そべるさやかちゃんを見下ろす顔は、真剣だった。 「さぁね」 ゴロリ、と仰向けになってさやかちゃんは天井を見ながらはぐらかすように笑う。 「もう、素直により戻せばいいのに……」 困り顔の雛ちゃんに、今度はさやかちゃんが意地悪に笑いかけた。 「じゃあ、雛に彼氏ができたら、もう一回大地に告白しよっかな?」 「えー? あたしは関係ないでしょ!?」 さやかちゃんは膨れる雛ちゃんに優しく笑いかけた。
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