最終話 最後の恋の病

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  毎朝、 雛ちゃんは鏡の前でネックレスをつける。 小さなリングのついた綺麗なネックレス。 そして、 そのリングを両手で握りしめて目をつぶって祈るんだ。 何を祈っているかなんて、その真剣な背中を見ていれば誰にだってわかる。 窓から射し込む朝の光の中で静かに祈る姿は、荘厳な雰囲気すら感じる。
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