第1章

6/17
前へ
/1840ページ
次へ
これでは、帝国どころか小国にすら勝てん。どうやらダンジョンを成長させなければ新たな魔物は生み出せないようだな…。そんなことを考えていると突然アナウンスが頭の中に響き渡る 『ダンジョン解放まで30日のカウントが始まりました。30日以内に解放場所を設定して頂かないとランダムで解放場所が選択されます』 頭の中に直接話しかけられるのは初めてだが驚くことはない。もう自分が魔王になったと認識し、受け入れたためかその程度では驚かない ゴブリン主体になることが必至であり、戦力的には心もとないが仕方ないとカイザーは諦める。ゴブリンは集団行動を得意とし、手練れの冒険者でも1人で出会えば苦戦を強いられる。しかし、初心者冒険者であったとしても魔法を扱うことが出来れば苦労せずに倒す事が可能である。魔法に対しての耐性がなく、対応ができないからである 「もはや祈るほかあるまい…」 次にダンジョンを解放する場所を考える 正直帝国に解放するのは危険だ、何故なら帝国は五大王国でも最も軍事力を有してるからだ。帝国騎士団は騎士一人一人が鍛え抜かれており、中でも【四帝将(していしょう)】と呼ばれる皇帝直属の4人の将軍は圧倒的な実力を持っている 他にはアルカディア王国。ここは【アーサー13世】によって統治される国だがアーサー王はかつて世界に現れた魔王…前任の魔王なのだろうか?まあそれは置いておいて魔王から世界を救ったとされる英雄であり、その血を受け継いでいる。この国はギルドが盛んに活動を行っており、アルカディア国家指定ギルドなるものは国の危機には王国軍と共に王国を護るようになっている クリスタル教国はクリスタル教という宗教が布教しており、教王と呼ばれる【クリスタル・レベッカ】によって守られているらしい。祈りの力を扱うとか聞いたことがあるが何の事だかわからない。しかし、危険な香りしかしないのでパスだ
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33986人が本棚に入れています
本棚に追加