第2章

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「御意、我が王よ」 「お前を生み出したのは隠密行動の為だ。期待していいのか?」 カイザーの言葉を聞くと言葉の意味を悟ったのかムウの身体がストンっと自身の影の中に吸い込まれてしまった。恐らく特殊能力の【影潜(オンブル・ヒゥヘイム)】によるものだろう、見事なまでに気配も消えている。相当な上級者でなければこの能力を破ることはできないだろう 「いい能力だ。戦闘向きのステータスではないが隠密にはもってこいの能力だな」 「ありがたきお言葉」 「お前の任務はここから沼地を抜けた場所にある小国、常駐している騎士団の正確な戦力、それに権力を持った貴族の調査だ」 そういえばロルルアはどうするか…このあたりの魔力溜まりの調査でもさせるか。魔力溜まりが複数あればそれだけDPが定期的に補充されていく、その分戦力の増強を行えるからな… 俺はどうするかな…騎士団のロンの死体と生きたクーライがいるから、こいつらを使って合成でいろいろ試すのもいいかもしれないな。人間の死体と魔物で魔族が生まれるのだろうか?それともある程度の実力のある人間でなければならないのか?まずはその辺の疑問を解消したい 『【共和国騎士ロン】と【サーチバット】を合成します』 「承認」 さっそくだがウェンよりも実力の劣るロンとサーチバットを合成してみることにした。魔法陣が現れるがロルルア、ムウの時とは何やら違う模様だ。なんというか豪華さが足りない。でも、失敗の時とは違うようだ、失敗の時は魔法陣が展開されて砕けるようにして魔法陣が消滅した
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