第3章

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沼地をぬけた場所にある【小国・イリテリア】 その街中を黒い影が建物から建物へと飛び移り、徘徊している。ムウ率いるソンブルの部隊だ。隠密の特殊能力の効果もあるだろうが、その速さはやはり特化しているだけのことはある。人間どもに見つかることなく情報を集めることが出来ている ムウはソンブル達へと命令を下し、自身は権力のある貴族たちの影に潜みイリテリアの城内へと潜入しているようで有力な情報が集まってくる。まず、イリテリアの戦力だが、イリテリアの正規騎士が約500人、共和国騎士団から約100人程度の騎士が常駐しているようだ。イリテリアの騎士は知らないが共和国の騎士団から来ているメンバーはそこそこ戦えるとみて間違いないだろう そして、この国の実権を握るのは国王ではなく、貴族であることが分かった。その貴族というのが今も尚、ダンジョン内に閉じ込められているクーライの家だ。どうやら跡取りがクーライしかおらず、クーライの行方が分からなくなったことで相当焦っているとのことだ。この弱みに付け込んで国を支配するのも悪くないだろう 更に情報として上がってきたのが、この国では近々貴族たちによる物販市場が開催されるようで国を上げての開催らしい 高額な商品が並べられ貴族たちが売買を行う市場だ。それがどうしたと思うかもしれないが今回の物販の商品の中に気になるものがあったのだ、それが【死体】の販売だ 有名な人間の死体が売られることが暫しあるらしく、どこから持ってきたのか、どういう経緯でもってきたのか分からないが本当に死体が売られる。剥製を家に飾るのが名誉なことなのかもしれないな… もし、生前すぐれていた者の死体が売られれば奪い取り合成によって新たに魔物、魔族を生み出すのも悪くない
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