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「…面倒臭い。二人でやれ…実力も見ておきたいしな」
二人は不満そうだが、魔王の命令には逆らえないので従う。しかし、当のジーザスは訳が分からないといった様子で魔王、レパード、ジンライの顔を順番に見続けている
「すぐにやれ。アレニエに時間を取らないようにと怒られてるんだ。さっさとやれ。早く立てジーザス…この二人を倒せたら家に帰してやるから」
ジーザスは訳が分からないが、二人の魔族が敵意を向けてきていることは分かるらしい。腰に携えた剣を引き抜いて片手で構える。もう一方の手は添えないようだ
ジンライは四つの腕で四本の太鼓のバチを持っており、４つの背中の太鼓に魔力を練り込んでいく。雷までとはいかないが、部屋の中ではうるさい程の音が響き渡る。レパードは細い剣…フルーレを持ち無駄な力の抜けた構えを取っている
一番最初に動きを見せたのはレパードであった。地面を蹴ると高速でジーザスへと近づいて、フルーレでジーザスの右側から攻撃を仕掛ける。しかし、攻撃の直前で地面を蹴ると左側へと一瞬にして移動し、ジーザスが剣で右側をブロックに入ったのに対して逆をついて無防備な左半身へと攻撃を仕掛ける
「一発でフィニッシュなのだよ！！」
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