第19章

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自分を殺そうとしている者が、目の前から見えなくなるというのは恐怖だろう… ジーザスは突如として、魔王の間にあるガラスの窓へと走って手の平を向けて波動を飛ばす。窓ガラスは耐えることもできるはずもなく割れると大きな音を立てて粉々になった。ここ魔王の間は最上階に位置する人間が飛び降りて生きていられる高さではないが、奴の能力をうまく使用すれば着地は容易なのかもしれない 「さあ、ムウに任せて残りの者は会議に向かうぞ」 突然の事だったが、魔王には焦り一つない。ジンライとレパード、レオニールだけは今の状況を飲み込めずにあたふたとしているように見える 「おやっさん、いいのかな~?このまま逃げられたらおいどん達の情報が外に漏れちゃうと思うんだな~」 「焦る必要などない…ムウ殿にはそれだけの実力があるということ。殿も信頼しているという証」 「騒ぐな。小物共。あとで俺が直接。稽古を付けてやる。」
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