第19章

38/39
前へ
/1840ページ
次へ
「ここしかないっ!【ウェイブ・エクスプロージョン】!!」 走ってくるムウの剣がまじかに迫った時、ジーザスの剣を持たぬ左手から魔法が発動する。膨大な魔力の塊が、衝撃波となってムウの身体に触れると拡散して周りの地面、壁を破壊していく 「…よし、今の内に…」 「何処へいく。人間」 歩き出したジーザスの身体が縛られたかのように動かなくなる。ゆっくりと影から這い出るようにして、先ほど吹き飛ばしたはずのムウが無傷の状態で出て来るではないか 「我が影分身の出来はどうだ?気づかなかっただろう…。そして影を縛らせてもらったぞ。これで動けまい」 ムウは何もしていないように見えるが、ジーザスの身体は動かすことはできない。影の扱いを相当修練したのだろう、完璧なまでに自分の特殊能力を使いこなすムウの前に若き天才ジーザスはなすすべない 「最後だ。選ばせてやろう…我に剣で貫かれて死ぬか。影に締め付けられて死ぬか」
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33983人が本棚に入れています
本棚に追加