第20章-調査開始-

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「アーサー王…お待ちしておりました。【魔国・魔導王・モーガン】と申します」 立派に装飾された魔国の城にある会議室の一室に招き入れられたのは王国の王・アーサー王だ。まだ、年齢にして10代後半と言ったところだろう。身体から放たれる魔力は神々しささえ感じることが出来る。人間の魔力とは違った異質な魔力を持った少年である その脇に立つのは【グーオ家:グーオ・シグマ】【アロアリル家:アロアリル・ユトゥ】である。アーサー王の身の周りから危険を取り除くのがシグマの役目。頭を使い、幼いアーサー王に代わって政治的な部分を担当するのがユトゥである 「モーガン殿。此度は我々の同盟に賛同して頂き、ありがとうございます。王国と魔国が組めば帝国の暴走を抑えることは容易でしょう」 背にエクスカリバーを背負う、まだ幼さの残るアーサー王は深々と一礼をする。その礼からは潔癖とまで言える正義を感じ取ることが出来る 丸いテーブルには綺麗に盛り付けられた料理が並ぶ。肉に野菜、魚…見ているだけで腹の虫が鳴きそうなほど美味しそうに見える 「我々以外はまだ来ていないのですね」 「ええ…まあ時間より少し早いですからね。料理でも食べながらゆっくりと待つとしましょう」
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