第20章-調査開始-

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「戦争を起こさせない。その為の抑止ということですよ」 魔導王の言葉に言い合いになっていたシグマ、ジンギスの言葉が止まり、視線がモーガンへと向けられる。モーガンも見た目は20代の若者。しかし、自身の特殊な魔法によって【不老】の力を手にしているらしい 「この同盟は抑止を行うもの…そして、帝国の機能を停止させるものでもあるのです。非戦争を掲げ、その筆頭格であるブルーウルフ様の名を借りることで、平和的解決を目指す同盟であると世界に周知させることが出来ます。そこに持ってきて帝国が戦争を仕掛ければ、帝国の敵は全世界…そうなれば、さすがの皇帝も勝てないでしょう」 「…それは所詮理想ですね」 アッシュの声が会議を行っている部屋の中に響く 「確かにブルーウルフさんとこの名前を借りる事が出来れば、多くの正義感溢れる平和主義者が釣れるでしょ…しかし、帝国側に付く勢力だっているんですよ?闇ギルドなんかが着いたら大変なことになりますよ…闇ギルドを仕切る【大罪】【邪神】と組まれれば最悪滅びるのはこっちでしょう」 そして…と続ける 「まだ問題はある…アーサー王を良く思っていないクリスタル教信者。これは一番厄介だろうね...なにせ一般人が混ざってるから迂闊に攻撃できない。この辺の問題は解決できるのかお聞かせ願いたいね」
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