第20章-調査開始-

10/72
前へ
/1840ページ
次へ
「確かにこの同盟は強力なモノでしょう。これからの世界の情勢に影響を与えることは確実…しかし、帝国側も強力な力を手に入れています」 配られた資料のページをめくるとそこに示されているのは、【皇帝】【四帝将】【シェガ家】そして、見たことの無い名前であった。そこに記された名前は【マサヨシ】 「ここには私達、魔国と王国との間で交換された帝国側の戦力についての情報が記されております。その中でも注目して頂きたいのは【異世界人】…この世界に【勇者】として召喚された【マサヨシ】です」 (異世界人?魔王君からこの情報は聞いていない…とすると新たな情報か…) アッシュの聞いている異世界人の情報は【前魔王】を滅ぼしたと言われている【ユウト】と言う者の情報だけだ。この世の中のシステムが光と闇のバランスをとるようにして、働き、勇者と魔王を生み出すということ…勇者の召喚方法などは詳しく聞いていないが、魂と魔力を大量に消費するということだ 「異世界人とは…本来救世主として呼び出されるモノじゃないのか?ほとんど記述が無いから、詳しくは知らないが…皇帝は正義とは程遠い位置にあると思うのだがな...」 「呼び出された異世界人はこっちの事情を知らん…吹き込まれた内容を鵜呑みにすれば皇帝が正義にも聞こえるだろうな...」 ジンギスとユトゥは交互に言葉を発し、その言葉からは異世界人の脅威が伝わってくるようだ
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33983人が本棚に入れています
本棚に追加