第20章-調査開始-

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異世界人… 世界の周知では、アーサー王によって世界が救われたことになっている。それを認めようが、クリスタル教のように否定しようが、どっちにしても記述されている書物にはそうとしか書かれていないのだ。異世界人の情報は少なからず人間達の中にはあるようだが、詳しくは分かっていないようだな… (もし成長すれば魔王軍の脅威となることは間違いない…。早急に何か手を考えないと…) それぞれが突然の情報に戸惑っている中で、魔導王だけが話を進める 「それで…今まさにその異世界人が魔国領土内にあるシェガ家を皇帝、ロー、と共に訪問しています。異世界人の力の研究及び、強化を行うのが今回の真の目的でしょう」 シェガ家が何の実験を行っているのかは、依然として分かっていないが…情報によれば前当主シェガ・アギトが捕まった容疑は、【人体と魔物の融合実験】を行ったからだと聞いている。もし、この実験が成功していたら…合成に近い物が完成したことになるだろう 「しかし、こうなれば悠長に構えている時間はないな…手を付けられなくなる前に異世界人だけでも消す必要はある」 腕を組んで目を瞑り、話すのはシグマ。自分が悪と決めた物は絶対に許さない。自分が間違っているなど思いもしないし、自分こそが正解であると信じている。それだけの強さがあるし、それだけの権力もある
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