第20章-調査開始-

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【帝国領土内・共和国に一番近い国・メリカ】 「中々賑わっていますね…共和国の商人達も多く見ますし、他国の商人もいる」 「共和国とは違って貴族等の類が威張り散らしているわけでもない。綺麗な街並みの共和国王都もいいが、こういった活気ある国も悪くは無いな」 「完全実力主義だからな、実力の無い貴族は排除されている」 富や家柄で伸し上がれるほど帝国は甘くない。実力のある者が上へと上がる階級世界…人間であった頃のカイザーも父の指導の下鍛錬に明け暮れる日々であった。何せ騎士達より弱かった場合、王座を取られることもあるのだからな…まあ、そんな輩のいる国ではなかったが 今、魔王たちは帝国の調査の為に帝国領土内に潜入し、街で昼食を取っている最中である。帝国の風土なのか、やたらと肉料理の多いメニューであり、何を頼んでも必ず肉料理が付いてくる。共和国は料理も美麗に芸術的に作っていたので大違いである 味付けは濃く、カイザーとオモカゲには好評だが、エルフであるハイリアには肉料理も味付けもお気に召さなかったようで、料理とセットで付いていたお変わり自由のコーヒーをひたすら飲んでいる
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