第20章-調査開始-

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「もはや調味料の味しかしないじゃないか…よくこんなもの食べれるのう」 既にコーヒー12杯目に突入したハイリアは呆れたように言う 「ムウの情報通り、地方の国の防衛は手薄。まあ、同じ帝国内とは言っても騎士を特別に派遣されている小国は稀だ。ほとんどの国が騎士団かギルドを抱えている」 この国の防衛についているのは【ギルドAランク:ユートピア】だ。Aランクでも底辺に位置するギルドで、名の売れているギルドではないし、たいして強いわけでもない まあ、人間社会ではAランクは強いとされるのだろうが、魔王軍からすればAランク上位以上でなければ気に掛ける必要もない。ユートピア程度ならオモカゲ一人で十分すぎるくらいだ 「ここからは各自、目的の為に単独の行動になる。お前達二人は鉱山地帯で【ドワーフ族】を探索。俺はちょっと自分の国を確認してくる…」 「殿…やはり一人では危険ではないでしょうか?いくら性能を上げたソンブルとサーチバットを護衛に付けたとしても…」 「ふぇっふぇ…魔王はもうそんな柔な者ではないだろう。それにワシらといた方が危険じゃろうて…お主の甲冑は街中では特に目立つしのう」
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