第20章-調査開始-

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「最悪【ポチ】もいるしな…あまりあいつは出したくないが…」 前にも言ったが魔力の消費が激しすぎる。数値で言えば魔王の魔力は1500を超えている。これは決して低い数値ではない。魔王軍でも上から数えた方が早い数値である。しかし、ポチこと【闇に轟き蠢く者】は、その魔王の魔力の6割を一気に消費させるのだ 生物は持っている魔力を0にされると死に至る。魔力を失えば失うだけ身体は怠くなり、身体の能力を著しく低下させる ただ、ポチの性能はすこぶる良い。実力で言えばオモカゲと同等の能力を持っていると言っていいだろう。オモカゲと戦闘を行った際も犬の形態のみで戦っていた…恐らく形態を変形することができる特性を持っているので形態によってはオモカゲを超えるやもしれない 「確かにあの化物は驚異的な実力を持っている。攻撃力、防御力、機動力…どれをとっても拙者ではまだまだ及ばぬ実力でした」 「あれは悪手すぎるじゃろ。最後の最後まで取っておいた方が良い…魔王以外の命令は一切聞かずに、全てを食料としか思っておらんじゃろ」 確かに、戦闘ではなく食事に見える戦闘スタイルではある。そして、食した者の魔力を自分の物にできると言う能力まである
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