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本当の笑顔なのか?
今まで自分に向けてきた笑顔、言葉…全てが嘘だったのではないかと思えてしまう
人間であったカイザーの最期の時…エレナは皇帝の椅子の隣の椅子に座って、こちらを見ていた。表情こそ涙で滲み、見ることが叶わなかったが、あれは自分が長年愛してきた許嫁のエレナだったことは間違いない
「どうして…」
「ん?どうしたのカイザー?」
「お二人さん。いちゃつかないでくださいよ~」
エレナとカイザーの近くに立っている木の上からひょこっと顔を出し、一人の男の子が現れる。カイザーにはエレナ同様に見慣れた顔だ。小さい頃から一緒に育った幼馴染。カイザー、エレナと共にいつもつるんでいる
「テッド…木の上に上っているとおじさんにまた怒られるよ?」
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