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目の前の皇帝に敵意、殺意、ありとあらゆる負の感情をぶつけるが、反応はない
それどころか自分自身が、少しの魔力も発することが出来ないことに気づく
「国王カイザーは死んだ!この国を守る者は無い!…さあ、逃げ惑え。貴様らには逃げる姿が似合いだぞ」
これは夢なのだ…皇帝には自分の姿は見えていない
夢…そう分かっていても見るに堪えない光景が広がっている
王国に住む老人は並べられて騎士達に切り刻まれ
子供は殴られ、気を失う
男はいたぶられ血だるまになって地を這い
女は騎士達の欲求を満たす道具と化していた
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