第20章-調査開始-

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一時間か…歩いていけなくもない 「…囲まれている。ここまででいい…死にたくなければすぐに引き返せ」 「か、囲まれてるって?!一体どこで?リンダはまだまだだっていうのにかい?!」 止まった馬車からカイザーが飛び降りで地面へと着地する。辺りで付いてきていたであろう気配も全て止まる。これ以上リンダに近づけばこの馬車屋は殺される…そう判断したのだ 「ここまでご苦労だった。助かったぞ…人間」 カイザーは金を渡すと釣ももらわずに走り出す。きょとんとする馬車屋をしり目に周囲の気配を読む。数はやはり5体。こちらに気づかれない位置で、こちらの様子を伺えるギリギリの位置で付いてきている。 旅人の金品でも狙って行動する輩だろうと先程まで思考していたカイザーだったが、この気配の消し方から只者ではないことを悟る 「前方に廃街がある。…あそこで殺るか…」
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