第20章-調査開始-

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5つの気配が限りなく薄まる。周りの建物の気配と紛れてカイザーに感知できない程に薄まってしまった こういった時は探知能力に長けたロルルアの能力が羨ましいと感じてしまうな… 恐らくこっちの気配を探っているのだろう。5つがバラけて3つになっているのは分かる。多分2人・2人・1人に分かれたのだろう 狙うならば2人で行動している輩だ…。1人の奴は否が応でも周囲の警戒は強くなるし、それに1人で行動するくらいだから実力もあるのだろう。2人組は注意が散漫になりやすい。 「何故俺を追っている?」 建物の影から突然カイザーが飛び出す。2人のボロボロの布きれを着た賊らしき者達はニヤニヤと笑ってカイザーを見ている 「フヒヒ…そりゃまあ、馬車屋に乗るくらいだから金目のもんを持ってると思ってな~」 「悪いようにはしねえから、金になるもんおいてとっとと逃げな」 「…分かった。だが、持っているのは少量の貨幣とこの剣、あとは…無いがいいか?」
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