第20章-調査開始-

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「てめえ!!!やりやがったな!!!」 後ろで見ていた賊が大声で叫んだ為、すぐに他の奴らが集まってくるだろう。貨幣は地面に置いたままにして身を翻して全力で地面を蹴る。建物の瓦礫を蹴り、人間とは思えぬ速さで走るカイザーに追いつこうと賊も走り出すが、追いつかれることはないだろう 「よし、ここまでくれば…はあ…やはり魔力を使わないというのはきついな」 「ここまでくれば…なんだって?」 カイザーのすぐ背後で声がした。壁を挟んで何かいる…気配を全く感じる事が出来なかったことに驚いたが、そんな事を考えている余裕はない。壁から離れるようにして飛び退くと先程まであった壁が轟音と共に崩れて向こう側にいた者が現れた 「くっくっく…一人殺したのか…やるなお前さん。何処の所属かしらねえけど。この犯罪者ランクSSのバンテ様率いる【闇ギルド:ノンシュガー】に手を出したんだ。覚悟した方がいいぜえ」 闇ギルド…しかも犯罪者ランクSS。世界に存在する犯罪者の格付けの上から3番目にあたる凶悪犯である
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