第20章-調査開始-

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普段の魔力を扱える状態ならば恐らく互角以上に戦うだけの実力はカイザーにはある。しかし、魔力を一切使えないこの状況…そして、気配を完全に断ち、カイザーの気配を読み取る性能…手におえない 「くっくっく…良い眼をしてやがる…お前も俺達と同じ世界に暮らす闇の住人だな?何処のもんだ?」 「貴様に応えてやる義理はなかろう…」 「いい度胸だ。そんな魔力も使わずに俺様に勝てると思ってやがるのか?くっくっく…おもしれえええ」 早いっ!!?? 魔力の強化を受けていない身体では目で追うことすら精一杯。まして完全に防ぐことなど不可能。斬り込んできた初めの姿勢と足の角度、手の角度、一瞬で得られた情報を元にしてほぼほぼ勘で防いだ 「くっくっく…次はねえぜえ」 振り切った剣を構え直している、突きの動作で顔を目がけて空を裂いてくる しかし、先ほどの切り込みより剣の軌道を読むことが容易い。一直線で速い攻撃だが、一点狙いの攻撃… 「油断したな。バンテ!!」
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