第20章-調査開始-

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隼…いや、テッドはカイザーの横に座り込むと銃をしまい、先ほどの周囲を覆っていた剣幕が一切なくなる 「…なあカイザー何で生きてんの?」 「俺のセリフだ…」 「…シケットを出た後、親父の仕事でリンダに引っ越した。そりゃ、荒れ果てた街だったぜ。親父の仕事は闇ギルドお抱えの武器商人…戦闘の激しいリンダではとにかく飛ぶように武器が売れたよ」 テッドの声は小さく隣にいるカイザーにしか聞こえないだろう テッドの父は腕利きの武器商人で、聞いた話では【百夜神の市場】と互角の勢力を誇っていた商業ギルドの幹部だったらしい。しかし、その商業ギルドの取引先は主に闇ギルド…次第に厳しくなる闇ギルドへの取締りに耐え切れなくなり潰れていったらしい 「その後大規模な抗争がリンダで起きた。その戦闘に巻き込まれて俺は死にかけたんだ…」
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