第20章-調査開始-

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【教国某所】 「…スピード出世だな、ロルルアよ」 「ありがたき名誉です。ジェダイ教皇様…」 ロルルアはジェダイの住む屋敷を訪れ、今まさにジェダイ率いる派閥の幹部として昇進したところだ。入信してほんのわずかな時間で幹部へと昇進…これは異例であるが、それだけ人間から見たロルルアの実力は巨大なのだろう ジェダイへと向ける笑顔とは裏腹にロルルアは心臓を鷲掴みされているようなそんな感覚に陥っていた その原因は目の前にいるジェダイと言う男のせいだ。この男、表向きは前教王の側近で3人の教皇の中でも最も小さな派閥の主であるということ。しかし、実際は違う… 闇に手を染めた悪魔のような男である 恐らくジェダイの派閥についている信者達も知らないだろう…幹部の者でも一握りしか知らない。裏の顔は2大闇ギルドと呼ばれ【大罪】と肩を並べる【邪神】のギルドマスターである 自分自身が教王となるために裏で勢力を集め、そして、帝国の皇帝と手を組んで教王暗殺を企てている 「ロルルア…お前は戦力としても十分だ。教王の陥落…そして、私が教王となる為の駒としてしっかり働いてくれ」 「はい。私の命はジェダイ様のモノです」 「…それでは顔合わせと行こうかね。我が派閥の本当の幹部達との」 パチンとジェダイが指を鳴らすと床に魔法陣が展開される。転送用の魔法陣であることは一目で分かるが、今までジェダイが使用していたものとは違う 「さあ、行こうかね…」
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