第20章-調査開始-

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「御馳走様」 魔力を喰らった蟲達が出雲へと戻ると、その魔力は出雲のモノとして変換される。魔力が増幅した出雲は今度は右腕を無数の黒蟲にし、左腕を無数の白蟲に変えた 「【蠢轟蟲】」 蠢く蟲達は白と黒の渦を巻いて警備兵へと襲い掛かる。触れた者から皮も、肉も、骨も、無くなって消えていく。数十秒もすると警備兵達はいなくなり、支部を護る者はいなくなってしまった 「す、すごいな…何も残らないから証拠も消せる。恐ろしい能力だ…」 「我、進。探知、頼」 「…了解した」 ロルルアは目を瞑って神経を研ぎ澄ます。ロルルアの探知能力は、そのロルルアの魔力に関係している。敵の位置や地形を読み取ることのできるロルルアの探知能力は、対象の熱量によって生物か地形かを判断しているのだ 生物ならば熱を持っていて当たり前。ロルルアの探知から逃れるのは至難である
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