第20章-調査開始-

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「…ここから真っ直ぐいくと支部の屋敷がある。ただ、そこまでに建物の影などに隠れている奴らがいるな…面倒だ」 「問題無。ロルルア、後行」 ロルルアは出雲に支持されるままに出雲の後ろへと下がった。出雲の身体が徐々に膨れ上がると、その身体の大半が【白蟲】として分散し始める 横に大きく広がった白蟲達は合図を待つようにして待機している。その横幅は50m程である 「【蟲喰】」 出雲の言葉を機に白蟲達は一斉に支部の屋敷の方へと直進を始める。速度こそ早くはないが、白蟲達は支部の者達が住んでいるであろう建物などを喰らっていく。白蟲達の通過した後には何一つ残らない…ただただ平らな地があるだけだ その時、喰らいながら進んでいく蟲達の先、支部の屋敷の方角から急激に大きく膨れ上がる魔力をロルルアは感知する 「出雲、魔力を感知した…それもかなり強力だ。一気に進んでくるぞ」
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