第20章-調査開始-

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男の顔からは血が滴る。大きな傷ではないが、風で纏われた状態で意とも容易く攻撃をくらったことに驚いているのだろう 「…なんだオラァ!いい感じにキレてんじゃねえか!蟲を殺されたのが気にくわなかったのか?アァ?オラァ!ざけんじゃねえええ!!」 男が地面を蹴るのと同時に出雲も地面を蹴る 中央で大剣と粘液の鎧を纏った出雲の腕がぶつかる。金属同士がぶつかったような高音な轟音が響き渡ると出雲が若干押されて一歩後退した それを逃すはずもなく男は追撃を仕掛ける 両腕をクロスするようにして出雲が攻撃をガードすると鎧にはヒビ一つ入らずに大剣が止められる。このことからやはり、相当な硬度を持っている事が分かる。ほぼ全身を覆っていることから今の出雲にダメージを与えるのは至難の業だろう 「しかあああし!!!動きにキレもない、攻撃に脅威もない、出雲!貴様は非力なのだろう?だから蟲に頼る!己では俺には勝てないんだ!オラァ!!!」 硬い鎧の上から構わず大剣を叩きつける
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