第20章-調査開始-

72/72
前へ
/1840ページ
次へ
「懐。手届。問題無」 出雲の声が聞こえたかと思うと片腕で大剣を掴み、もう一方の手で思い切り男の腹へと殴りつける 鈍く重い音が響き、男の鎧が砕けて、口から嘔吐物が吐き出された。苦痛の表情から肋骨数本、内蔵いくつかが潰されたに違いない 「【蠢轟蟲】」 腹部に腕が突き刺さった状態のままの状態で出雲の胴体が蟲へと変わる 「や、やややややあああああああああああやめろろろおおおおおおおおおおおおお!!!」 ダメージで風の消えた大剣が白蟲によって食い散らかされ、男の身体も数秒のうちに餌となり消えた 「蟲、痛、知」 「蟲の痛みを知れ…か?名も分からぬままに死んでしまったな。しかし、近づけば防ごうにも防げない…あの鎧があればよほどの攻撃でなければダメージを受けない…無敵だな出雲は…」
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33981人が本棚に入れています
本棚に追加