第21章-調査2-

5/48
前へ
/1840ページ
次へ
「…黙れ。ここらで。今夜は。野宿をする。」 日が暮れ、ドゥキエル達は木々に囲まれた場所を野宿の場所として定め、周囲の警戒を行う。レオニールは野宿続きでいい加減宿に泊まりたいと言われたが、レパードとレオニールは見た目が既に人間ではない為、街にすら入れないだろうから却下である 「俺が。見張りを行う。貴様らは。身体を。休めろ。」 「ミスタードゥキエル、君は遠征に出てから一日2時間しか寝ていないではないか…今晩はミーが見張りを変わるのだよ」 既に遠征に出てから2週間程が経過している。帝国から王国への移動は基本的に徒歩を使用して、人通りの多い街道をさけ、獣道をひたすら歩いてきたのだ。その遠征で毎日のように野宿の警戒を行っているドゥキエルの身体を気遣ってのレパードの発言である 「いらん心配を。するな。俺は。1日2時間で。十分。寝る暇が。あったら。己を鍛える。」 レパードの申し出を一蹴すると早く寝るように促す ドゥキエルは皆が寝ている時間に格闘技術を磨くべく、修練に励んでいる。オモカゲに追いつき、追い越したい、それがドゥキエルの目標である。そして、皆が起きてから2時間の睡眠を取って出発するのがここ最近である
/1840ページ

最初のコメントを投稿しよう!

33981人が本棚に入れています
本棚に追加