33981人が本棚に入れています
本棚に追加
「ドゥキエル殿に一つ聞きたいことがござってな…」
「なんだ。」
「オモカゲ殿のあの異様な強さは、なんなのでござるか?」
スザクマルは生まれてまだ月日が浅い、しかし、遠征に出る前に腕試しとしてオモカゲと模擬試合を行っているのだ。ステータスではオモカゲが上だったが、スザクマルのステータスは生まれた時から魔族の中でも上位だった為、いい勝負になると思われていた
しかし、違ったのだ
わずか3,4回刀がぶつかり合うと、スザクマルは倒され、喉元に刀を付きつけられてしまったのだ。ステータスでは説明できない圧倒的な差がスザクマルの前に立ちはだかっていた
「オモカゲか。あいつの強さは。日々の修練。そして。合成の素材となった。クウォール・イザベル。によるものだろう」
「クウォール・イザベル…アッシュ殿の父上でござるな。世界七大貴族の一人として活躍していた…やはり、素材の時点で拙者はオモカゲ殿に追いつけぬのでござるか…」
スザクマルは俯いてしまった。強くあり、魔王に認められたいというのは魔族、魔物の至極当然の思考である
最初のコメントを投稿しよう!