33981人が本棚に入れています
本棚に追加
スザクマルが上空で放った突きが、無数の突きとなってグレンデル達へと降り注ぐ。盾を持っているグレンデルは盾を上に向けてガードしたが、持っていない2体のグレンデルは降り注ぐ突きの雨に貫かれて、血肉を撒き散らしながら絶命していった
スザクマルが地面に降り立つ着地の瞬間、スザクマルの左右の草木が光ったかと思うと炎と氷の魔法が飛び出してきて着地の一瞬の硬直の隙にあたってしまった
「ふぐあああっっ」
膝を付いたスザクマルに盾を持ったグレンデルが襲い掛かる。それに反応して避けようとするスザクマルだが、上手く立てず、転がるようにして間一髪のところで剣を躱した
「っぐ…右脚をやられたでござる…再生を急ぐでござる」
そんなスザクマルを待つはずもなく、左右の草木からグレンデルが2体飛び出してきて握っている杖で魔法を放つ
その魔法をギリギリで躱しつつ、盾と剣のグレンデルの攻撃も躱していく。左脚一本で地面を器用に蹴って移動を行う。肉体よりも精神をすり減らされる展開だろう
「さすがは連携の取れた動きにござる…しかし、その程度の速さでは拙者には追いつけぬでござるよ!」
最初のコメントを投稿しよう!