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脚の傷が再生している。レベルの低い再生能力でも怪我の度合いが重い場所にだけ魔力を通わせることで再生を早めることが出来る。魔物は基本的にここまでの器用さはないが、魔族達は少し修練を行えばできるようになるのだ
「まだまだでござる！！」
魔法使いのグレンデルが厄介だと考えたスザクマルは、魔法使いに詰め寄る。早いコンパクトに腕をたたみ、素早く回転しながらグレンデルの首を切り落とした。これで、3体のグレンデルを消滅させた
満月以外の月夜であればグレンデルは、群れの一部を失うと逃走をするのだが、今のグレンデルは違う。チームプレイをしながらも血に飢えた満月のグレンデルなのである
「お主達では拙者には勝てぬ…覚悟するでござる！！」
盾持ちのグレンデルはスザクマルの攻撃を盾で受けて、そのまま盾を突き出してスザクマルの身体に押し当てる。よろけたスザクマルに魔法が放たれるが、それが当たるスザクマルではない
ヒラリと身を捻ると魔法を意とも容易く躱し、魔法使いへと一気に駆け寄って胴体を真っ二つにしてしまった
残る一匹のグレンデルはここで躊躇する。腰が引けて今にも逃げ出しそうである。本来1対1ではなく自分達の人数が多い時にしか戦闘をしないグレンデルはタイマンの経験が無いのだろう
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