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「な、何故でござるか!?!?」
スザクマルの目の前にいたグレンデルのボスは雄たけびを聞くと身を翻して去ろうとする
「こいつは。戦争で。負けたボスだ。縄張り争いで。群れを。失って。彷徨っていたのだろう。これから。襲ってくるのは。この比ではない。少なくても。100体の。グレンデルが来るぞ。」
「ひゃ、ひゃく、百でござるか?!それは大変にござる!」
グレンデルの性質上、群れと群れの戦闘ではどちらかのボスが死ぬと終了する。まだこちらのボスが死んでいないことが、いまだに戦闘が続いている要因と言えるが…
ドゥキエルの思考は違った…
先程の別のグレンデルのボスの雄たけびは、この場所から数百m離れているだろう。しかし、グレンデルが群れで数百mも敵目標を逃がすはずがない。一目散に目的を集団で叩くのがグレンデルの性質だ
「だと。すれば。別の何かに。足止めを。喰らっている。」
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