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【同刻】
「ほんと、グレンデルの雄たけびってなんでこうも煩いのかね~。俺っち耳が壊れたらどうするのさ」
槍に両手をひっかけて肩で担ぐようにしゃがむ一人の鎧姿の騎士がいる。鋭い眼光に威嚇され、グレンデル達は攻撃を仕掛けようにも仕掛けることができないようだ
「ガルウウウゥゥゥ」
「そう唸るなって…俺っちはただ、国に帰る途中だったんだぜ?お前達の縄張りを荒らしに来たわけじゃねえよ」
グレンデル達に話しかけるが、当然ながら意思の疎通など取れない。涎を垂らしながらジリジリと間を詰めてくる
「どうすっかな~…これ500体はいるよな。全員俺っちを狙ってるもんな」
目の前にするグレンデルの軍隊を前にしても男の表情、声に変化はない。隙があるようで一切ない…
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