33981人が本棚に入れています
本棚に追加
「ふい~、しっかし多いね…まだまだ半分にすらなってないんじゃないの?」
周りにはグレンデルの死体とそれを乗り越えて襲い掛かってくるグレンデル達がいる。多くの仲間を失っても尚、目標物であるその男を狙い続ける執念は見事である
「俺っちは忙しいんだよ…仕方ねえ【闇焔千本棘】」
男の身体が闇色の魔力で包まれて球体となる。どす黒い球体だが、グレンデル達は躊躇せずに武器でその球体を殴りつけ、切りつけていく。一切の攻撃を受けていないかのような涼しい顔をした球体の中の男が不意に指を鳴らす
「じゃあねえ」
球体の四方八方、いやもっと多くの場所から一斉に棘が出現してグレンデル達の身体を貫いていく。突き刺さった瞬間に絶命する者、死ねずに苦しんでいる者もいるが、ほぼ全部のグレンデルを巻き込んだと言っていいだろう
次の瞬間、グレンデル達の身体が黒く変色し、みるみるうちに黒い物体になってしまった。そして、ボロボロと欠けるようにして崩れ去っていく
「闇の炎は、身体の中から燃やし尽くすんだぜ…」
最初のコメントを投稿しよう!