第21章-調査2-

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球体を解いた男の表情が一瞬強張り、迫り来る何かを躱しながら、宙返りをして地面へと着地する 「ほう…お前がボスか…なかなか強そうだ」 そこにいるのは明らかに他のグレンデル達とは違う大きさ、空気を身に纏った、この群れのボスのグレンデルであった。筋骨隆々の身体に両腕に2m以上あるクレイモア、左目は傷によって完全に塞がっているが、衰え一つないその姿は正に王たる者の姿だ 「まさか王国内の山でこんなに肥大化したグレンデルの群れがあるとはねえ~。スカイの兄貴もサボってんじゃねえか?まあいい、俺が退治してやるよ」 男はゆっくりとボスへと歩いていく 「この共和国偵察帰りのポーレライ様がな!!」 纏う魔力が濃くなるとポーレライの身体に黒い痣が浮かび上がってくる。紋章のように身体中に広がった痣からは超圧縮された闇の魔力が詰まっているようだ
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