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【ドゥキエル率いる魔王軍】
「クイーンと非常に非常に似ている魔力なのだよ…」
「距離はあるようでござるが、危険でござるな」
「痺れるほどの闇の魔力ネ~。でもでも、ダーリンを始めて見た時の衝撃の方が上ネッ」
「この魔力。いや。考えすぎか。…グレンデルの。魔力が。全部消えた。こいつと。鉢合わせになるのは。危険だな。」
グレンデルの群れとの遭遇を躱すために真夜中の山道を進んでいくドゥキエル達は、遠くの方で巨大な魔力が発生し、グレンデル達が消滅したのを感じていた。魔力探知の得意ではないドゥキエル以外の魔族でも感じ取ることのできるほどの巨大な魔力だった
「とりあえず。森の中を。進む。敵に気をつけろ。」
森の一層険しい道を選んで歩いていく。ドゥキエルも周囲の警戒を怠らず、巨大な魔力からは随分と離れただろう。山の湧水が流れる川の傍で一度休憩を取る事にする。夜の睡眠もまともに取れなかったためか、レパード、レオニール、スザクマルの口数は明らかに少ない。ドゥキエルに関してはいつも口数がほとんどないため分からない
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