第21章-調査2-

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「近い。いや。既に見られている。」 ドゥキエルは何処かからの視線を感じ取った。サーチバットを配置しているよりも外側から自分達を監視している何者かの視線だ (敵に。先に見つかって。しまうとは。しかも方向が分からん。) ドゥキエルやロルルアの探知能力の利点として、敵よりも先に敵を認識することが出来ると言うことがあるといえよう。敵が気づく前ならば無防備なところを襲撃できるし、格上ならば距離を取る事も出来る しかし、これは自分よりも探知能力の低い者と戦う場合のみである。恐らく今ドゥキエルを観察しているのは探知能力だけで言えば格上…視線をどの方向から送っているのかすら分からないするのは至難の業である。それに探知能力の優れたドゥキエルでなければ気づけなかっただろう 下手に動けば視線に気づいたことにバレてしまう。この視線の先の者に逃げられては困る…最悪の場合世界七大貴族やアーサー王などと繋がっていて奴等が出てきては勝ち目はない そこからドゥキエルはもう一度眠りの体勢へと入る。もちろん本当に寝るわけではなく、視線に注意しながら周囲の警戒も怠らない
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