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夜が更けた頃、レパードが起き上り、抱き着いていたレオニールを引きはがして川の水を飲みに行く。視線には気づいていないようだ…
ドゥキエルはその物音で起きたかのように起き上がる
「おはようなのだよ、ミスタードゥキエル。なかなかぐっすり眠れたのだよ…そのオカマさえいなければ…」
「ああ。」
「…ドゥキエル殿…気づいておられるでござるか?」
眠っていたと思ったスザクマルが小声でドゥキエルへと声をかける。スザクマルも感性は鋭い方なので気付いたのだろう
「拙者の探知では、感じる程度…しかし、確実にみられているでござる」
「ああ。夜中からずっとだ。監視を。されている。それに少しずつ。距離を詰められている。」
動かずに言葉だけを交わし、監視している者からは俯いて寝ている侍と起きた鎧の騎士にしか見えないだろう
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