第21章-調査2-

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「御意でござる…準備はしておくでござるよ。レパード殿とレオニール殿には伝えるでござるか?」 「いや。伝えなくていい。表情の変化でも。向こうに気づかれる。最悪の場合。レパードは見捨てて構わん。しかし。レオニールだけは死守しろ。魔王殿と似た力を持つ。貴重な魔族だ。」 「そうでござるな…どちらにしても戦闘にして消さねばならぬでござるな…。このまま逃げられれば情報だけが漏れてしまうでござる」 「あ~ん、ドゥキエルちゃん、レパードちゃん、起きてるのネン。おはよ~」 緊迫した空気の中でレオニールが起き上る。ドゥキエルやレパード、スザクマルのような戦闘要員には替えが利く…強い人間を合成すればそれなりの戦闘能力を持った魔族が誕生するだろう。しかしオカマだが、替えは無い。【召喚士】の人間も少なく限りがあるし、そう簡単には捕獲できないだろう 「サーチバットに。上手く。引っかかってくれると。ありがたいがな。」 そこからスザクマルがまだ寝ているということで、レパード、レオニール、ドゥキエルだけで朝食と会話が始まった。会話と言っても一方的にレオニールが話し、レパードが嫌悪し、ドゥキエルがただ黙っているという変な構図である
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