第21章-調査2-

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『王国の騎士ですって?…それは困りましたね。そういった戦闘は回避して頂くはずでは…』 「敵の能力で。先に。見つかってしまった。2人いて。音声から。【千里眼】と聞こえてきたぞ。」 『【千里眼】…確か…』 ペラペラと何かの書物をめくる音が聞こえてくる。アレニエは自室にいたのだろう。急いで動き回り、脚で何かを蹴る音や紙が舞う音が聞こえてくる。これはアレニエの部屋が書物で溢れかえっていることに起因する 『ありましたわ…非常にまずいですわね…』 「何がだ。」 『【千里眼】とは、王国に代々伝わる【魔眼】を持った血族の能力ですわ。現在、千里眼が扱えるのは1名…名を【アーガス・レグザ】。王国の国家指定ギルド【和平聖騎士団】の団員ですわ…姿を見られた以上、逃がせば王国が共和国に攻めてくることも考えられます』 国家指定ギルド…五大王国の直属下にあるギルド。実力は言わずもがな、恐らくアーガス・レグザも例外ではない。それに千里眼と言う奇妙な技…生かしておいては危険だ
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