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「まあ、確かに君の剣技は見事だ。和平聖騎士団でも他の隊長達では苦戦しただろう…しかし、僕には通用しない。君がいくら早く動こうが僕の眼は捉えている」
レグザは言い終わると目を見開く。その眼にある眼球は紋章のようなものが浮かび上がっており、魔力を帯びていることが分かる
(あの眼だけでも厄介でござるが…この者の体術もレベルが高すぎるでござる)
「さあ、終わりにしようか!!」
語尾を強めて一気に攻め寄ってくるレグザの攻撃を月光丸で防ごうと構えるスザクマルであったが、その動きすら読まれ、ガードの隙間をすり抜けて懐にレグザの掌がぶつかり、込められた魔力が発散した
「ごふっ!!!???」
バキンッ!っと音を立てて甲冑が砕け、木々をなぎ倒しながら数十メートル吹き飛ばされて地面に落ちた。地面のスザクマルが動く気配は無い…
「…まだ息はあるようだな。内蔵を破壊したからまともには動けないだろう…さあ、マゴリスと合流して帰るとするか」
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