第21章-調査2-

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構えに入ったレグザの前でドゥキエルは微動だにしない 地面を先に蹴ったのは、レグザであった。拳を握り、走りながらドゥキエルの腹部へと拳をねじ込む。身体の回転を利用した正拳突きは、空を裂き、唸りを上げてドゥキエルの鎧へと当たる しかし、ドゥキエルの身体は少しも動くことは無く、腹部に少しの亀裂が入っただけにとどまる 「貴様の眼が。どんなに。強かろうが。攻撃力が無ければ。俺は。堕ちんぞ。」 ドゥキエルは、拳を振り上げる。それに反応してレグザが後ろへと後退し、ドゥキエルの拳が地面を捉えた ボコンッという大きな音と共に地面が陥没して、小規模なクレーターが出来る。魔王軍で最も力のステータスの高いドゥキエルの拳はここまでの威力が出るのだ…当たればただでは済まないだろう。ちなみにステータスの数値では力は3000を超えるところまできている 「確かに力はあるようだけど、当たらなければ意味はないさ。君の鎧が砕けるのが先だよ」
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