第21章-調査2-

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「ドゥキエルちゃん大丈夫かしら…」 ポーレライの出現後、ブラックヘルム達に2体の魔族を背負わせ、一心不乱に逃げるレオニールの姿があった。ドゥキエルだけでは無理だと判断し、一緒に戦おうとしたのだが、ドゥキエルの無言の圧力によってその場を離れた 「大丈夫なのだよ…。ミスタードゥキエルは、高貴なるお方…それよりも早く再生して助けに行かねばならぬのだよ」 「そうでござる…まさか千里眼があそこまで強いとは思ってもみなかったでござる。降ろすでござるよ…もう十分離れた。ここで回復を待ち、助けに行くでござる」 「な、そんな傷が修復しきれる訳ないじゃない…二人共逃げるのよ…」 無理やりブラックヘルムの手をどけるとレパード、スザクマルは地面に座って回復に勤め始めた。この二人がここまで急いで救助に行かなければならない程、ポーレライの実力は危険と言うことなのだろう 『レオニール様、レパード様、スザクマル様…こちら本部のアレニエですわ。これより魔王軍参謀として命令を下します…戦闘中のドゥキエル様を残して撤退して下さいませ』
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