第22章-真実と別れ-

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「カイザー…」 リンダの街を一通り見終わったところでテッドがカイザーへと声をかけた。その表情は真剣であり、そして、カイザーもその表情の意味がなんとなく分かっていた 「…本当にシケットを見に行くのか?」 「ああ…。この先、何をするのでもそれを見ておかないと進めないのでな…」 「だが、シケットは…」 「分かっている。だからこそだ…これは俺の戦いだ。俺が死んだのに生きているのには意味がある。それを果たすためだ」 「復讐か」 「そうだな…復讐だな。テッド…また、どこかで会えたらいいな…」 そう言い残し、カイザーはシケット王国の方面へと歩いていく。普通に歩けば5、6時間で着いてしまう距離だろう
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