第22章-真実と別れ-

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シケット王国の近くには多くの草木が生えた草原が広がっている。歩いていたカイザーはふと周りを見渡して違和感を覚えた 「なんだこれは…」 様々な草木に囲まれた空間にある、生命を感じる事の出来ない空間… シケット王国があった場所は、黒い荒れ果てた地へと変わっていたのだ 「これは一体…」 恐らく城があった場所にも、テッド、エレナと共に3人で遊んだ丘も、様々な果実、野菜などが栽培されていた畑も、何もかもない 「焼いたとかそういったレベルではない…消えたというのか…」 その光景はカイザーの頭の中を空っぽにするには十分すぎるモノだった 自分の住んできた故郷が、自分の心のよりどころが、何より…自分の愛した国が…人が…消えてしまったのだ
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