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「…あなたは何者です?ミネロ様から離れてください」
「貴様が今世代の勇者というわけか…」
数十メートル離れており、声は決して大きくはないが、二人の会話は良く響いた
「あなたが何者か知らないが、得体のしれない魔力だ…この帝国に何をしに来たのです?」
「黙れ、別世界の人間である貴様に伝えることなど一つもない…」
カイザーの眼に映っているのは、勇者:マサヨシの詳細なステータスだ。今の段階では恐らくアリュート以下の力しか有していないだろう…しかし、その身体に秘められている成長の幅は誰よりもの大きいだろう
背に背負っているのは、2メートルはある大きな大剣。恐らく神器の類であるのは間違いないだろう
「あら、マサ坊も来たんだね~。何やら物騒な話をしているけれど、ここにいるのはカイザーだよ。かつてここにあったシケット王国の王なんよ~」
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