第22章-真実と別れ-

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「シケット王国の王?それは死んだはずではないですか…死者が蘇っているなど普通ではない…ミネロ様を騙しているのは分かった…すぐに消え失せた方が身のためだよ」 「察しが良いな勇者よ…俺は死んで蘇った…確かに異常な存在であることは間違いないだろうな」 「カイ坊…やはりあんたは死んだのかい?んだが、カイ坊は昔と変わらぬカイ坊でしかなかっただ…。この国の為に涙も流しとった」 「ミネロ様は騙されているのです。私は魔法を扱う上で相手の魔力を見極める能力を取得してきました。そして、今その者から感じている魔力は【死】を孕んだ狂気と恐怖の魔力なのです…」 「狂気と恐怖か…あながち間違ってはいないな。勇者マサヨシ…」 「それに私を勇者と判断したことも疑問です。何故あなたには私の正体が分かるのですか…気味が悪い」 「だが、俺が異常なら貴様も異常だろうな…マサヨシ」 「何がです?!」
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