第22章-真実と別れ-

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何があったのかは知らないが、これだけメンタルの弱い人間が勇者とは、呆れるな… 「私のせいじゃない。私のせいじゃない。私のせいじゃない。私のせいじゃない…」 マサヨシは、ブツブツとなにやら呟きながら立ち上がる。錯乱状態になっているのか目が虚ろで、フラフラとしている 「貴様はさぞかし正義感が強いのだろうな…。こちらの世界で右も左も分からないのは分かるが、自分の中では気づいているんじゃないか?皇帝が正しいかどうかなど、貴様の中で答えは出ているだろう?」 マサヨシの動きが完全に停止する そして、何かが切れたかのように動き出す 「うるさい!!!私は、正義だ!!!あなたに何が分かるっていうんだああああああ!!」 何が、ここまでこの勇者の人格を捻じ曲げているのか分からないが、何処かで失敗した過去を相当悔やみ、内に秘め、そして、隠し切れなくなっているのだろうな
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