第22章-真実と別れ-

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と、その時、一陣の風がシケット王国を包み込む 乱暴に吹く風は何かを急いているように、二人の人型を残して消え去ってしまった 「ふーむ、この地ではサーチバットの通信が出来ないようじゃな。こっちまで来てよかったわい」 エルフ族が手に持っているサーチバットは機能が停止したように動かない。死んでいるわけでは無いようだが、本来の機能を発揮できていないようだ 「…ハイリア、オモカゲ…どうしてここに来た。ドワーフとの接触は終わったのか?」 「殿、ドワーフとの接触については後で説明をさせて頂きます。今は一大事です…」 オモカゲの口調からも分かるように何かが起きたのが分かる。勇者召喚の行われたこの場所ではどうやらサーチバットは機能しないようだ 「なんだ?どうした…」 「王国にて潜入中のドゥキエルが瀕死じゃ…。このまま行けば死ぬじゃろ」
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